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April 17, 2005

共産党政権の終焉~反日デモが民主化要求デモに変わるとき

  • 中国の反日デモは共産党の仕掛けだが、一部の参加者が暴徒化したのは想定外。党の統制力が低下している兆しかもしれない。

  • もし共産党の統制力に陰りが出始めているのなら、一気に民主化革命に進む可能性がある。

  • 日本は目先の安定のために妙な密約を結んだりせず、筋の通ったことを主張すれば良い。

先週の北京、そして今週の上海と中国での反日デモが激しさを増している。中国外交部や上海市などは「日本が侵略の歴史などの問題について間違った態度を取ったことが、人民の不満を招いた」としているが、外交団や居留民の安全を守る義務が中国政府にあることは明らかだ。日本に責任転嫁する不誠実な態度を取り続けるならば、自身の国際的評価を下げることに中国はいい加減気づくべきだ。

いや、中国政府の幹部はそのことにすでに気づいているのではあるまいか。だから無許可のデモは認めないとしていたし、自制を求めてもいた。

共産党の一党独裁下にある中国では、何をするにも党の意向が反映される。反映されるというよりも、それに縛られると言った方がいいだろう。自由主義の国では企業で最も偉いのは社長や会長だが、中国では党委員会書記が一番上に来る。企業にも例外なく党委員会がおかれていて、その指導の下に経営されている。そのような国柄の中国で、政府の許可なしにデモができるわけがない。とくに1989年6月4日に起きた天安門事件以後、集会が厳しく制限されているのは周知のことだ。中国政府は否定しているものの、一連の反日デモに中国共産党が関わっていることは十中八九間違いないと見てよいだろう。

ただ一部の参加者が暴徒化するのは想定外だったのではないかと思う。暗黙の了解を与えて反日デモをやらせ、「民衆の自発的行為」とシラを切って日本へ圧力を掛けようとしたら、自分の方にも火の粉が降りかかってきつつあるというのが実相なのであろう。まだマスコミではあまり取り上げられていないけれども、共産党の統制力に陰りが出始めているのかもしれない。

しかもやっかいなことに愛国を旗印とした運動なので、力で抑え込みたくてもそれができない。天安門事件のような単なる民主化要求運動であったなら、体制にはむかう危険分子と決めつけて蹴散らすことができるけれども、愛国運動をしている民衆に銃口を向けるわけにも行くまい。

当面、責任を日本に転嫁しつづけるとしても、このような状態が長引けばだんだんメッキが剥げてくる。国際社会に対しては「日本の歴史認識が問題」という主張の欺瞞性が明らかにされるし、国内に対しては「世界でも豪奢な暮らしをしている連中がいる一方で最貧国並みの劣悪な環境の下で苦しい生活を余儀なくされているのは、党と政府の失政に原因がある」と民衆が気づき、反日デモを繰り返すことで学んだ批判精神や民主的な手続きに則った統治を実現させる方向へ民意が固まるかも知れない。その時、歴史は一気に動く。天安門事件は点だったけれども、反日デモは全国的な拡がりをみせているのでそれが民主化要求デモに変われば、それはもう革命だろう。その時は意外に近いかもしれない。


ところで、日本はどうしたら良いのだろうか?
民主党の小沢一郎副代表は16日、仙台市内で街頭演説で

イギリスは中国にアヘン戦争を仕掛け、アヘンを売ってぼろもうけした。ロシアも似たりよったりのことをしている。だが、反英、反ロ運動が起きたとはついぞ聞かない
産経新聞(電子版/2005年4月16日 19:00)

と発言したそうだが、これが正解だろう。目先の安定のために妙な密約を結んだりせず、筋の通ったことを主張すれば良い。それでも「妄言」だとか「歪曲」などと言われたら聞き流しておけば宜しい。ただ情報戦で遅れを取るわけには行かないから、民間ベースで中韓両国の歴史教科書の歪み具合を公表することだ。(政府がやるとややこしくなるので)

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