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April 28, 2005

外国の教科書研究を開始~日本政府への手紙

  • 外国の教科書で日本がどのように書かれているか調査・研究し、問題があれば変更を求めていく取り組みの開始を歓迎する。

  • 調査・研究の範囲は限定すべきでない。特に中国・韓国の教科書は全編に渡って捏造や歪曲が行われているので注意が必要。

  • いわゆる学識経験者だけでなく在野の研究家の意見も反映されるような仕組み、たとえばブログの導入を検討すべき。

遅ればせながら日本政府が外国の教科書で日本に関する記述の調査・研究に乗り出すのだそうです。ただ若干問題もあるように思います。そこで次のようなメールを日本政府に送りました。


外国の教科書で日本がどのように書かれているか調査・研究し、問題があれば変更を求めていく考えであるとの報道に接しました。もっと早くやって欲しかったことではありますが、とにもかくにも手がつけられるということで大変喜ばしいことであります。

ただ、範囲を限定しているのはいただけません。特に中国、韓国の教科書については全編に渡って捏造や歪曲が行われています。それを見逃すような中途半端なことをされるのでしたら何もしない方がましです。この際ですから徹底的に行うべきです。

もうひとつ提案したいのは、いわゆる学識経験者だけでなく在野の研究家の意見も反映されるような仕組みを工夫していただければと思います。たとえば最近流行のブログを使ってみてはいかがでしょうか。情報の収集と議論の深化に役立つものと思います。

中国にしろ韓国にしろ、わが国のような言論の自由が保障されていません。これらの国々の歴史研究者も母国における言論統制の影響を受けており、真実に気づいていてもそれを明らかにできないという事情があります。ブログを使った公開の場であれば、それらの国の言論統制を無効化できるものと思います。さらにそのような透明な手続きを踏むことによって、欧米やアジア・アフリカ諸国の理解も得られやすくなるのではないでしょうか。

ぜひとも前向きにご検討いただけますよう、お願い申し上げます。


あまりマスコミでは触れられていませんが、中国も韓国もともに厳しい言論統制が布かれています。中国では共産党政権への批判は無論のこと、日本を含む先進諸国では当たり前の民主的手続きを要求することすら犯罪とされていますし、韓国では少しでも日本の統治を認めたり、見直しをすべきではないかと問題提起しただけで犯罪とされてしまいます。

たとえば、『親日派のための弁明』(草思社)を書いた金 完燮(キム・ワンソプ)さんはこの本を書いたことで700万ウォンの罰金を科せられています。当然、出版禁止。さらには訪日しようとしたらビザが発給されないなどの嫌がらせを受けているのだそうです。


「独島は日本領土主張」親日作家に罰金刑

 ソウル高等裁判所・刑事12単独の尹賢周(ユン・ヒョンジュ)判事は14日、日帝の韓国支配と明成皇后暗殺を美化する本を書き、インターネットに関連の文章を掲載した容疑(死者の名誉毀損)で起訴された親日作家の金某被告に対し、700万ウォンの罰金刑を言い渡した。

 尹判事は判決文で、「金被告に対する控訴事実はすべて有罪と認められる。99年にも類似の名誉毀損罪で処罰を受けた前科がある」とし、「しかし、金被告の文章は個人的な意見で綴られ、さほど社会世論に影響を与えたとは思えないため、罰金刑を言い渡す」と述べた。

 金被告は昨年初め、『親日派のための弁明』という本を通じて、「独(トク)島は日本領土であり、李ワンヨンは朝鮮人らから尊敬された」と主張した。また、インターネットに「閔妃を暗殺した日本の行動はありがたいこと」という文章を掲載した容疑で、昨年7月、身柄不拘束のまま起訴された。

全洙龍(チョン・スヨン)記者

朝鮮日報(日本語電子版)2003年2月14日


読んでもらえばわかりますが『親日派のための弁明』という本はどうということのない本です。韓国以外ではね。
それなのにこのような弾圧が行われているのですから、何をかいわんやなのであります。
金 完燮さんは昨年『親日派のための弁明2』という本を扶桑社から出しています。これはまだ私は読んでいませんが、この連休にでも読んでみようかと思っています。

もうひとつトンデモな言論弾圧の例を紹介します。韓国の国民的歌手である趙英男(チョ・ヨンナム)さんは、今年1月『殴り殺される覚悟で書いた100年ぶりの親日宣言』という本を韓国で出版しました。その日本語版である『殴り殺される覚悟で書いた親日宣言』が出たのを機に先日来日し、産経新聞のインタビューに答えていたのですが、そのことが韓国で伝えられるやマスコミとネチズンからバッシングされてKBS(韓国放送公社)でやっていた番組『体験、人生の現場』の司会から降板させられてしまったのです。

殴り殺される覚悟で書いた親日宣言』は、昨年秋『中央日報』に連載した<趙英男の日本文化ルポ>がベースになっています。


<趙英男の日本文化ルポ>


韓国以外では問題になるような内容ではないと思いますが、言論統制され続けてきたところへもってきて、今年に入ってますますスターリンのように権力を弄ぶようになってきた盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の影響で、趙英男さんの言動は韓国内の民族主義者に目をつけられてしまったんでしょうね。それにしても韓昇助さんの時もそうでしたが、韓国の世論は事実関係を確認することもなく一方通行で攻め立てるんですね。これじゃあまともな議論などできるわけがない。こういう状況を見ていると、金玉均ら開化派の改革が失敗した理由もわかるような気がします。

韓国はIPI(国際新聞編集者協会)によって言論弾圧監視国に指定されてきました。2004年はリストから外れたようですが、今年はまたリスト入りするのではないかしらん。いや、私はリスト入りさせるべきだと思います。これは韓国人が憎くて言っているのではありません。むしろ、韓国が国際的に重要な立場に立つべき国であり、国民にはその能力があると考えているからです。この点に関しては、真の友好関係確立のために~日韓関係について思うことで述べたとおりです。

一方、中国は取材制限をしています。自分たちの意に染まない報道機関を締め出すことをちらつかせているのですから、マスコミ各社が本当のことを書くわけがないですね。どうしても腰が引けた記事しか書かないし、中には提灯記事を書くところも出てくるわけです。こんな珍妙なことをやっている国が国連安全保障理事会の常任理事国を務めていることの方がおかしいのです。そもそも中華民国の持っていた席でしょう。それを台湾に追い出して、その席を占めているのですから中華民国がなした国際的な約束も引き継いでいると考えられます。それを無視してあれこれ言うのは間違えています。
日本に常任理事国の資格がないというのなら、英国はどうなんでしょう。アヘン戦争で中国人を痛めつけていますよ。ロシアはどうなんですか? フランスはどうなんです? 言っていることとやっていることに筋が通っていませんね。

いずれにしても、中国と韓国がことさら「反日」を強調し、歴史を捏造・歪曲しているのは紛れもない事実です。それは韓国の中学生向け歴史教科書を翻訳した『入門韓国の歴史―国定韓国中学校国史教科書』や『入門 中国の歴史―中国中学校歴史教科書』を読んでもらえばわかるでしょう。両方とも教科書というよりも政治的宣伝のパンフレットかと見紛うばかりです。これらの教科書と比べたら今問題になっている「新しい歴史教科書をつくる会」の編纂したものなど可愛いものです。(といっても、私はこの「つくる会本」で勉強したいとは思いませんが)

こういう両国を相手にしているのですから、密室でのやりとりでは良いように言いくるめられてしまう危険性があります。在野の研究者の意見や報告を反映できる仕掛けを用意する必要があると思います。それは透明な手続きである必要があります。たとえば、ブログを使えばそのような場を用意することができるはずなんです。

真の友好関係確立のために~日韓関係について思うことで指摘したように、日中・日韓関係は世界的にも意味のある重要な存在です。それが機能するためにもコンフリクトを乗り越えていく必要があります。今までどちらかというと消極的だった日本政府がやる気をみせていることに期待したいと思います。


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