広がる日韓の溝~信頼失う日本のマスコミ
今日、小泉首相はソウルで日韓首脳会談に臨みます。歴史認識問題などが中心議題になるようですが、あまり大きな進展は望めないだろうと思います。というか、今は動くときではないでしょう。安易な約束して身動きできなくなって困るのは日本の方ですので。
讀賣新聞と朝鮮日報が共同で行った世論調査で日韓関係について、「良い」と見る人は前回2002年と比べて13ポイント増の60%となったと言います。一方韓国はといえば11%、前回よりも21%も減っています。そして相手国への信頼度でも日本側は「信頼できる」が4ポイント増の59%だったのに対し、韓国側は前回の24%から9%へ急落していて、「信頼できない」が15ポイント増の90%に達するという結果がでています。
日韓間にはいろいろ問題があるのに日本ではそれが認識されていないとしか思えない内容です。
ところがこの世論調査とは正反対の結果を見つけました。NHKがBS1で放送している「BSディベートアワー」の予備調査として行われたアンケート調査です。
Q1 日本と韓国 相手の国に対して、親しみを感じますか?感じませんか?Q2 日韓の歴史認識の溝にどう向き合うべきだと思いますか?
Q3 日本と韓国が今後より良い関係を築くためには何が必要だと思いますか?
http://www.nhk.or.jp/bsdebate/index.html
もちろんサンプリングの方法が違いますのでこのまま比較対照することはできませんし、ここまで一方に偏った結果というのも怖いものがあります。組織だった投票があったのかと疑っても見ました。しかし、9割以上の人が韓国には親しみを感じないと答え、「断交すべきである」という意見が複数みられるようになっている事実は真摯に受け止めるべきだと思います。しかも自由意見の欄をみると一時の感情で「親しみを感じない」としているのではないのです。きちんと情報を取っていて、それに基づいて判断しているようすがうかがえるのです。「知れば知るほど嫌になりました」という意見が多いのもひとつの特徴かと思います。
ところが制作者の方のアンテナは錆付いてしまっているようです。
日本では韓流ブームに象徴されるように韓国の大衆文化に高い関心が寄せられています。韓国でも1998年の金大中政権から段階的に行なわれてきた日本文化の開放が最終段階に入り、両国の人々はかつてないほど親近感を抱いています。その一方で今年の3月、島根県議会が「竹島の日」を制定したことで、韓国では反日感情が高まり、日本の植民地支配に対する謝罪や歴史教科書をめぐる問題が再浮上しています。『BSディベートアワー』テーマの詳しい説明より。下線は筆者が付す
「島根県議会が『竹島の日』を制定したことで、韓国では反日感情が高まり」って何を寝ぼけたことを言っているのでしょうか。事実誤認も甚だしい。この程度の認識しか持ち合わせずに報道に携わっているのだとしたら「月給泥棒」と言われても致し方ないですよ。これでまた受信料支払い拒否者が増えそうだ。
念のために言っておきますと、彼の国は建国以来ずっと反日なんです。初代大統領・李承晩(イ・スンマン)が敷いた反日路線を突っ走っているのです。若干好転したのが朴正煕大統領時代でしょうか。彼は日本統治時代に日本の士官学校に学び任官していますので、李承晩の反日政策の出鱈目さを知っていましたから。そういえば国交正常化したのも彼の治世でしたね。しかしながら、その後の政権は李承晩時代に逆戻りしてしまっています。ずっとくすぶり続けていたのだけれども日本国内で報道されることがなかったので気づかずに来ただけのことなのです。それが2002年のサッカーワールドカップ開催や韓流ブームとかで行き来が盛んになり、またインターネットの普及に伴って両国の情報が簡単に入手できるようになったことで互いの粗が目に付き、気になるようになっているのです。特に日本側の韓国に関する情報が激増しています。たとえば韓国がどんな教育をしているかなんて知られていなかった。それが広く知られることで韓国に対する反感や嫌悪感が高まっているのです。そのことにこの制作者は気づいていないようですね。
そして何より問題なのは、これだけ貴重な情報を得ておきながら番組にはほとんど反映されていないことです。予定調和なものができてくることは予想していましたが、ここまで徹底的に無視を決め込むとは……。事実は事実として提供しないと建設的な議論の材料にはならないと思います。
葛藤に弱い日本人の特徴からすれば、ちょいとシンドイことですが、韓国の人たちが韓流自虐史観を脱し、日韓の付き合いが普通の国のものになるためには日本側が辛抱しなければならないこともあるのです。言うべきことはきちんと言う。それによって猛反発がでることがあるかもしれない。ピリピリした関係が続くことでしょう。しかし、根気良く事実を持って説得していくしかありません。見かけの友好関係を維持するために配慮するのは真の友好のためには百害あって一利なしと知るべきです。
それと勘違いして欲しくないのは国と国との関係ではバチバチぶつかっていますが、人と人との付き合いは大事にして欲しいということです。この辺のことがわからない人は「朝鮮だから」とか言って朝鮮・韓国人を蔑視するでしょ。マスコミに近いところにいる人たちの中にもそういう単細胞な人がいるようですけれども、それは間違いです。
先の「BSディベートアワー」のアンケートですが、もうひとつ特色があります。日本のマスコミの報道姿勢に対して疑問を呈している人が多いのです。韓国の3大日刊紙『朝鮮日報』『東亜日報』『中央日報』の日本語版を読み、翻訳掲示板で意見交換・情報交換しているような人たちからみると「日本のマスコミは伝えるべきことを伝えていない」とか「韓国側の代弁しかしていない」と見えるようです。語学の達者な人は日本語版どころか韓国語情報源に直接触れているし、両国間の歴史も良く勉強しています。視点も日韓両国関係だけでなく、世界史的な視点からも眺める多角的なものになっています。かつては読者をリードしていたかもしれませんが、今や読者に追い越されつつあるのです。そのことがわかっていないように思われます。
- 外国の教科書研究を開始~日本政府への手紙
- ステレオタイプの「韓流自虐史観」から抜け出せるのは何時?
- 竹島問題~島根大・内藤名誉教授への反論
- 日韓友情年2005年中止を求める署名運動でほくそ笑む奴
- 竹島の日制定は当然のこと
- 真の友好関係確立のために~日韓関係について思うこと
- 言うべきは言い、聞くべきは聞く~日韓新時代のパラダイム
[広告]お買い物は電網遊楽市場で!


Comments