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July 23, 2005

定数配分の違憲認められず

  • 「(議員が辞職したので)選挙無効を求める訴えの利益がなくなった」という最高裁の判決は司法の責任を放棄したものだ。

  • 常識的に考えたら、2倍を超えるような1票の重みの格差は違憲である。理想を言えば1.5倍以内、最大限格差を認めたとしても2倍未満に抑えるべきである。

  • 定数配分と選挙区の区割りは中立的な組織をつくり、国勢調査の結果に基づいて迅速に決定されるべき。

衆院東京4区、10月に補選
---最高裁、選挙やり直し請求却下

 2003年11月の衆院選の小選挙区の定数配分が違憲だったとして、東京4区の有権者が都選挙管理委員会に選挙の無効(やり直し)を求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷(上田豊三裁判長)は19日、請求を却下、有権者側の敗訴が確定した。訴訟の終結を受けて、同区の補選は公職選挙法に基づき、10月23日に実施される。

 一審・東京高裁が昨年12月、「定数配分は国会の裁量範囲内」として請求を棄却したため、有権者側が上告。しかし、03年に同区で当選した中西一善元衆院議員が今年3月、強制わいせつ事件で辞職したことから、同小法廷は「選挙無効を求める訴えの利益がなくなった」として、「門前払い」に相当する請求却下を改めて言い渡した。 (日本経済新聞<電子版>/2005年7月19日11:54)


定数訴訟とは1票の価値の平等を求めるものです。日本国憲法によれば、その前文において
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動
するものと規定されています。さらにその第十四条では
すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
と規定されています。

つまり、国会議員を通じて自らの主権を行使することになっているのですから、その選挙にあたって投ぜられる1票に軽重があってはならない、と憲法は言っているのです。

であるならば、一般常識に反した重さの違いがあるのに「定数配分は国会の裁量範囲内」などと及び腰の姿勢を取り続けている司法は自らの役割を放棄しているとしか言いようがありません。この裁判の求めていたものが選挙の無効であり、当選者が辞職しているのだから訴えの利益がなくなったとするのはわかります。がしかし、原告らは選挙の無効を求めるという形を通じて1票の価値の著しい不平等の是正を訴えているのです。そのことを汲み取った判決を出すべきであったと思います。「定数配分は国会の裁量範囲内」であるとしても5倍もの差を放置しているのです。国民の権利がないがしろにされているのですから、それを早急に正すよう促すことは出来るはずです。


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July 19, 2005

飲ませた責任

  • 未成年のアイドルタレントの飲酒が発覚。テレビ局の社員との食事会の場でのことという。

  • 飲むほうにも責任があるけれども、未成年者に飲酒をすすめた大人に一番責任がある。

  • 「お酒は20歳になったから」は未成年者を守るためにある。でもその根拠は何?

未成年のアイドルタレントが飲酒の上、公園で騒いで警察に補導されたのだとか。フジテレビ社員との食事会の席で飲んでひとり宿舎に帰る途中の出来事だったというのですが、飲むほうにも責任があるけれども未成年者に酒を飲ませた大人が悪い! 未成年者の飲酒が禁じられていることは常識でしょう。

「何で酔っ払った未成年者をひとりで帰らせたんでしょう。ちゃんと宿舎まで送り届けて欲しかった」とのたまわったコメンテーターがいましたが、何を考えているのでしょう。そもそも未成年者に酒を飲ませたこと自体が問題なのです。軽く考えているようですが、これはれっきとした犯罪なんですよ。そういう認識がないから、こんなピントのずれたコメントをするのです。

さらにいえば、深夜未成年者を呼び出しているようなのですが、これも問題視されてしかるべきでしょう。

未成年者に飲酒をすすめることが犯罪という認識がないのは、このコメンテーターばかりではありません。どうもフジテレビも犯罪という認識持っていないようですね。同社のサイトを覘いてみましたが、謝罪文の類はありませんでした。

ところで、「お酒は20歳になったから」の根拠は何なのでしょう? アルコールが脳神経系に悪影響を及ぼすと、特に成長の途上にある未成年者への影響が大きいからだという知識は持ち合わせていますが、その妥当性は疑ってみる必要があると思います。ちょっと調べてみたのですがはっきりした答は得られませんでした。

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[2002年7月23日追記]
当事者だけでなく、管理責任を問うて上司にまで広げて処分を出しました。反響の大きさに処分せざるを得なくなったということなのでしょう。

この件についてはいつもコメントを寄せてくれるくまさんが報道は自己を律せよ!はげたかも自分の子は大事か!で問題点を指摘しています。こちらの方も読んでください。


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July 15, 2005

新しい日韓対立――本質は「歴史」ではなく「核」

  • 日韓対立に変化が見られる。伝統的な歴史の問題から、核を媒介とした国家戦略の対立にシフトしている。

  • 韓国の提案した電力供給計画に資金協力すべきでない。

  • 韓国の変質の背後に中国の影がちらついているように思われる。私の勘違いなら良いのだけれども……。


このところブログの方がおもしろいので新聞のチェックをおざなりにしていたら、日本経済新聞に興味深いコラムが掲載されていたのにさっき気づいた。

それは、新しい日韓対立――本質は「歴史」ではなく「核」という鈴置 高史 編集委員の書いたものだ。

それによると

日本では、北朝鮮を巡る政策対立が原因の韓国の新しい反日が全く指摘されず、いまだに古典的な「歴史所以の反日」として理解されている。いつのまにか韓国が日本よりも北朝鮮に近く、米国よりも中国に身を寄せる国家に変身したという認識が乏しいために、新しいタイプの日韓対立を見過ごすのだろう。

とし、
新しい韓国と緊迫化する朝鮮半島情勢を真正面から見つめないと、「次の首相が靖国参拝をやめれば日韓関係は正常に戻る」といった判断の誤りを生んでしまう。

と指摘している。

3月の宣戦布告と言ってもよいような盧武鉉大統領の演説に違和感を感じ、その背後に北の影を感じていたのだけれども、どうも私の直観は故なきことではなかったようだ。北朝鮮を巡る国家戦略の衝突という視点を欠いては日韓問題を解くことは出来ない。そこで気になることがふたつある。

ひとつは韓国の提案した電力供給計画だ。これ資金的な裏づけがあるのだろうか。老朽化している北朝鮮の配電設備の更新と新設をしないと実現できないはずなのだ。北朝鮮の言い値をそのまま書き込んだ計画のように思われる。まさかとは思うけど、「仮想敵国」と名指ししたも同然のわが国に資金提供を求めてきたりはしないでしょうね。求められても今回は拒否すべきだ。ああまで言われたのにお金を出すなんて言ったら、日本の納税者は怒りますよ。

もうひとつは拉致問題だ。この解決が難しくなってしまった。昨年12月13日付けの「今日のひとこと」で指摘したように、経済制裁しか解決の手はない。しかし膠着していた6カ国協議が動き出しそうな状況にある今、それを発動することはほとんど不可能だ。国際世論の高まりに期待するしかないのだが、日本政府が動くとは思えない。これも民間の力で何とかするしかないのではないだろうか。

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July 13, 2005

「主張する日本」は民間の手で

  • 中国系や韓国系サイトによる事実を捻じ曲げたり捏造したりした反日活動が活発化している。これに対抗しようと民間有志が立ち上がった。

  • 客観的事実(証拠)をもって論理的に、そして理性的に反論を加えることで理不尽な反日活動に立ち向って行こうとしている。

  • 日本は顔が見えないと言われてきた。人々の暮らしにMade in Japanは溢れていても日本国や日本人の存在は希薄であった。それを覆す動きが民間から起こってきたことを支持したいし、協力しようと思う。


このサイトは主に海外のインターネットでの事実に基づかない反日活動に対して反論するための資料の共有及び情報交換のためのサイトです。論理的及び理性的に反論しましょう。根拠の無いただの悪口は禁止です。
こんな方針を掲げたプロジェクトが本格始動しようとしています。
e Japanese historyは、海外のインターネットでの言論に事実に基づかないものが多く、それによって歪められて日本の姿が伝播していくことに危機感を募らせた有志が始めた活動です。

たとえば英語版『ウィキペディア(Wikipedia)』などは中国系アメリカ人や韓国系アメリカ人の手によっていいようにされています。日本人で編集に参加している人もいますが、彼らが編集しても間髪入れずに中国系アメリカ人や韓国系アメリカ人の編集者がやってきて彼らの主張に沿った書き換えをしていきます。中立性を保つことというガイドラインがあるにはあるのですが、そんなものお構いなしです。
他のサイトや掲示板でも彼らは反日メッセージを垂れ流しています。それによって日本のイメージが歪められ、戦後60年に渡って培ってきた平和国家としてのありようが理解されず、いまだに覇道をゆく国であるかのように受け止める人々も出始めています。

日本国内では沈黙は金かもしれません。「男は黙って」なんてコマーシャルがあったくらいですから、「無言実行」をかっこ良いと日本人は感じているのでしょう。しかし、世界では通用しません。自己主張をしていかないと埋没してしまうのです。反論しないということは、そのメッセージを認めたものとみなされてしまうのです。

どちらかというと日本人は口下手です。しかも英語で自己主張するとなれば二重の苦労を背負うことになります。だからと言ってもう黙っているわけには行きません。どんどん発言すべき時期になっています。それも感情的になるのではなく、きちんとした証拠に基づいて冷静かつ論理的に反論していくことが求められいてます。

一人一人の力は僅かなものかもしれませんが、一人でも多くの人が出来ることを出来るときに出来るだけやることで大きなうねりを生み出すことが出来るのではないでしょうか。たとえば歴史に詳しい人が原稿を書き、英語の得意な人がそれを翻訳して、サイト構築の技術を持った人がヴォランティアで構築したサイトから発信していく。そんな活動が始められようとしています。ぜひあなたの持てる力をこのプロジェクトに提供してください。

外国語の得意な方の協力が欠かせませんが、それ以外にも史料を掘り起こしてくるなどの作業があります。アジア歴史資料センター所蔵の明治初期の文書など達筆な筆文字で書かれていて古文の読解に慣れていないと歯が立たないものもありますので、思いもよらぬ能力が必要とされるかもしれません。とにかくできることを登録しておくと良いでしょう。もう一遍URL書いておきますね。
e Japanese history
http://www.ejapanesehistory.com/top.phpです。


実はもうひとつ日本と世界を繋ぐプロジェクトがあります。「在外」日本人ネットワークがそれです。海外で生活している日本人ブログの情報ハブサイトとして今年4月に開設されました。情報ハブサイトという言い方をしていますが、ブログポータルですね。ここから世界各地に在住している日本人のサイトへ飛べるようになっています。マスコミ報道とは違った視点で世界の中の日本を知ることができると思います。


こういった動きがある中、NHKも動きます。この4月から始まったNHKスペシャルの新シリーズ、「日本の、これから」では8月15日放送分で「アジアの中の日本」を取り上げます。今、メールとFAXで意見募集をしています。「日本はアジアの中でどう歩んでゆくべきでしょうか。政治レベルの問題だけでなく、市民レベルの交流など、私たち自身にできることは何でしょうか」と問いかけています。あなたの意見を送ってみてはいかがでしょう。私も送ってみようとか思っています。


外交は政府がやるものと思われてきましたが、今日では外交は国を挙げて取り組む総力戦になっています。「主張する日本」が民間の手でつくられていくことを、私は好ましい傾向だと思います。日本の再発見にも繋がりますし、相手国の理解にも繋がるからです。


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Yahoo!オークションの非道

  • Yahoo!オークションで成りすましの被害にあった女性が出品削除を求めたところ応じてもらえず、仕方がないので自分で削除したら取消料を請求された事件。「誓約書」の提出を求められていたのだとか。いくら自己責任が前提といえどもYahoo!オークションのこの対応はおかしくないか?

  • ユーザー側に瑕疵がないのに取消料を請求したり、誓約書を要求したりするのは公共の福祉に反する。
    IDやパスワードが盗めてしまうような貧弱なシステムを提供していたYahoo!オークションの責任と解するのが常識的な判断だ。

  • とはいえ、ネット詐欺横行しているのも事実。ユーザーの側も自衛に努める必要がある。

毎日新聞の伝えるところによれば、ヤフーオークションで勝手にIDを使われた女性が不正出品を取り消したところ、取消料を請求されていた件で誓約書の提出を求められていたのだそうです。

 このたび心当たりのない出品行為などによって、Yahoo!オークション利用者などにご迷惑をおかけしたことは誠に申し訳なく、遺憾に存じます。つきましては発生した該当オークションのシステム利用料についてヤフー株式会社からの返金(もしくは課金停止)に同意のうえ依頼します。

 今後、同様のケースで金銭的負担が生じた場合は、利用規約に従い、自らの責任で解決することとし、ヤフー株式会社へは一切の請求、費用負担の要望を行わないことを約束します。

 また、返金措置についてはヤフー株式会社による特別な措置であることを理解し、秘密保持義務を負うことを約束します。

ヤフーから送りつけられた「誓約書」の文面(毎日新聞 2005年7月12日 15時00分)による

Yahoo!オークションを舞台とした詐欺事件の横行に対処しなければならないのはわかります。その一環として厳しい対応をしていこうということなのかもしれません。しかし、ネットカフェからアクセスするなどの瑕疵(落ち度)がない限りユーザー側に責任がないとするのが常識です。毎日新聞の記事からはこの点がはっきりしなかったのですが、仮にこの女性がネットカフェなどからアクセスしたことがなく、IDを家族や友人と共用したりしていないのだとしたら、注意義務は果たされていると言って良いでしょう。

新手の詐欺とヤフーの無責任について

人のオークションIDにパスワードを解読して勝手に出品し、それを落札してしまったために起こった詐欺にもかかわらずヤフーはこれを相手先が本人でないので補償しないと言うのです。馬鹿にしています。ヤフーのサーバーに進入されたから起こった詐欺だろと言いたいです。馬鹿にするな!

Yahoo!掲示板2005/ 1/ 4 10:08 メッセージ: 235 / 263より


と怒りをあらわにしている利用者もいるように、基本的にはヤフーの側の問題です。

あくまでも自社の責任でないとYahoo!が言い張るようならYahoo!オークションを使うのをやめることですね。何もオークションサイトはヤフーばかりじゃないし、利用者本位の対応をしてくれるところもあるはずです。

ただ、利用者の側もオークション詐欺にあわないための自衛策が必要ですね。ここで紹介したリンク先のファイルは良くまとまっていますが、2点ほど補足すると、まずオークションに限らずパスワードの入力が必要なサービスはネットカフェから利用しないことです。IDやパスワードを盗み出すソフトが仕掛けられている可能性があるからです。ふたつめのポイントは、ネットオークションに使う端末はセキュリティーソフトのインストールされたものを使うことです。セキュリティー対策の施されていない端末からアクセスするなんて「私はネット詐欺のカモです」って宣言しているようなものですからね。

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July 06, 2005

ムラカミトモミのブログ

ムラカミトモミのブログが良い。

何が良いかって? まずはアクセスしてみてください。
※ブログの公開は終了しました。アーカイブが日産自動車のサイトで公開されています。(2005年9月29日追記)


「えっ、こんな激似の吉岡美穂のそっくりさんがいるの!?」と思われた方、イタズラしてごめんなさい。

ムラカミトモミとは仮想の人物。東京在住の専業主婦で27歳。佐野元春ファン。という設定。日産のコンパクトカー「NOTE」と楽天のコラボレーション企画として展開されているプローモーションの一部なのです。

ブログとムービーを組み合わせることで少しでも多く「NOTE」に接してもらうとともに暮らしの情報源として楽天を活用してねという話なのであります。

で、ムラカミトモミを演じているのは吉岡美穂さんなのです。

確かにオーディエンスをホールドしておくという点についてブログは有効だと思います。たとえ仮想であるとしてもムラカミトモミさんの暮らしに「NOTE」はなくてはならないものですし、その使われ方を紹介することで購入意欲を喚起することもできるでしょう。マスの広告が商品告知に重点を置いているのに対して、ブログは個々の消費者に寄り添い、一歩踏み込んだアプローチをしているように感じられます。消費者の意識の中に滲み込んで行くようなアプローチとでも言えばよいのでしょうか。


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